Case 28. 医者が話してくれた検査値の意味がわからない

患者「ちょっと聞きたいんだけど

薬屋「なに?

患者「今日、検査結果が出て。で、医者が説明してくれたんだけど、早くて次から次へと話すし、いろんなことを話すので、よくわからなかったの

薬屋「へえ。検査データ今あるの?

患者「これ。

 

薬屋「eGFR 44L、BNP 205H、AST 14、ALT 8、TP 7.5、Alb 4.7、ジゴキシン 0.45L、血圧 116/71、と

患者「とりあえず『H』が高くて『L』が低い、ってことはわかったけど、それしかわからん

薬屋「なるほどね。で、今回追加された薬がトラセミド4mg、と

患者「それぞれ、どういう意味なのか、教えて

薬屋「ええで。

 

・eGFR:腎臓のはたらき具合を見てる。

BNP:心臓の状況を主に見てる。

・AST, ALT:肝臓のはたらき具合を見てる。

・TP, Alb:血中のタンパク質の様子を見て、そこから病気を見つける手がかりになる。

ジゴキシン:今飲んでる薬・・・ラニラピッドの影響を見てる。

 

薬屋「簡単に言うとそんな感じ

患者「へえ

薬屋「で、今、むくんでるの?

患者「うん

薬屋「じゃあそのむくみの原因は何? って話になるのね。

 AST, ALTが正常 → 肝機能OK

 eGFR低い、TP,Albが正常 → 腎機能は落ちているが腎臓が障害されている可能性はあまりなく、年相応なのかもしれない

 BNPが高い → 心機能は低下している

 腎排泄されるジゴキシンが低い → やはり腎機能は低いなりに保たれていそうだ

 

薬屋「って感じかな? 

患者「へえ。やっぱり心臓なのね

薬屋「たぶん。そう診断されたと思う。なのでトラセミドを飲んでみよか、となったと思う。

患者「おしっこを出す薬だ、と言われた

薬屋「そう。むくみの原因の水分をおしっこの方向にもっていって出す、って薬な。で、その流れで血流が改善するの。水分を移動させる作用があるから。血流改善ということは、心臓を助けていることになるのね

患者「ああ。心臓が働き悪いって検査値だから、心臓を助ける薬ってことね

薬屋「そうゆうこと

患者「ありがとう!

薬屋「おだいじにー