電話をかけてきた妹に対コロナウイルス用ワクチンの効き方を教えた話

私「どーしたん?

妹「久しぶりー。元気ー? コロナ大変よなあ。実際コロナワクチンってどーなん?

 

私「あー。打てるなら打った方がええよ。

妹「そうなんや。あれって、普通のワクチンとは違うん?

私「うん。違う。新しいタイプのワクチンやな。

 

私「今使われてる新型コロナウイルス用ワクチンってのは。

・mRNAワクチンである。

 mRNAってのは何かというと・・・・・

・体内のタンパク質は、こんな感じで合成される:

 細胞の遺伝子DNA → RNA → RNAの不要部が除去(スプライシング)されてmRNA(メッセンジャーRNA)ができる → そのメッセージ(情報)をもとにタンパク質が合成される

・なので、mRNAを細胞内に打ち込むと、そのメッセージが読まれてタンパク質が作られる。細胞内に打ち込まないといけないので、筋肉注射をする。静脈(血管内)注射してもmRNAは流されて分解されてしまうだけなので意味がない。

 

そういうわけなのだけど、

・実際何のタンパク質が合成されるの? というと、それはコロナウイルスの一部分である。

・もちろん病原性能のない、無害な一部分である。

・その「ウイルスの一部分」が体内でたくさん合成されると、それは体にとって「異物」なので、体内で免疫細胞が活性化されて、「異物」を排除しようとする。

・これにより免疫細胞がコロナウイルスを「学ぶ」。一度学んだ異物に対しては、免疫細胞の反応はとても速くなる。異物のことを「既に知っている」ので。これを「免疫を獲得した」という。

・さらに、同じ「異物」がまた入ってきたら、免疫細胞の反応はさらに速くなる。なのでワクチンは2回打った方が効果的になる。

 

 で、ここからは証拠のない推測なんだけど、

・ワクチン打つと熱が出る頻度が高いのは、風邪をひいた時に熱が出やすいのと同じなんじゃないかなあと思う。

・要は、体内で異物を排除する免疫反応が起こっている時に、人間は熱が出やすいのかなあ、と。

・でもこれは他の例えば、麻疹ウイルスとかに免疫を持っている人に麻疹ウイルスが入り込んで、排除される、その流れの間に発熱している・・・という感じではないので、根拠は薄い。

・でも結局熱が出る人は多いので、熱は出るものだと思って対策しておいた方が楽だと思う。熱が出なければラッキー、みたいな。

 

妹「へえー。そうなんだ。わかりやすかったわ。ありがとう!」