信頼できる人、できない人、という話を聞いて

やっと自転車の修理ができた。

 

ある日。

自転車に乗って駅へ向かおうとしたら、タイヤの空気が抜けていた。

車のトランクに積んでいた空気入れを急いで持ってきて、せこせこと空気を入れる。

そして自転車に跨り、こぎ始めて数分後にまた空気が抜けていることに気づいた。

パンクしてたかー。思わず空を仰いだ。予約した新幹線には間に合わなさそうだ。

それが約1か月前。

 

区分所有している家。仕事場に近い宿。家族の住むマンション。

スケジュールに応じて移動する毎日。家には夜着いて、朝出発して、夜帰ってきて、休日は家族に会いに行って、深夜移動する、といった感じで利用しているので、日中に自転車を修理に出すタイミングがなかった。いつなら行けるだろうとずっと模索していて、今日やっと時間ができた。雨が降っていたのでとても行く気がそがれたが、今日を逃すとまたしばらく修理のタイミングを逸することになりそうだったので、無理やり出発した。

 

自転車のパンクは、チューブレスタイヤをそのまま交換することになった。2,200円。

もう空気は抜けない。ありがとうございます、と感謝して店を出た。

 

ふとマーケティングについて思い浮かぶ。

私がこの自転車店をなぜ選んだか。それは「家から近いから」。

普段仕事で「売上を上げるには?」「客から信頼されるには?」「選ばれる店になるためには?」とよく考えたりするものだから、実際自分がそんな「意識高い系選択肢」とは関係ない観点から店を選んでいたことに、おもしろいなあと思った。

物事って、そういうものかもしれない。そう思った。

 

「信頼できる人、できない人」

ピース又吉さんのYouTube動画「渦」でやっていた話。共感したのは

[信頼できない]

相槌が早い人

会話の途中で「は?」と言う人

10代20代ではオシャレなものを30代になっても家に飾ってる人

[信頼できる]

飲み会の残飯を食べて片付けている人

好きなものをちゃんと好きって言える人

 

又吉さんはお話されるペースがゆっくりで、

他の動画の人の話すペースが早いから、それが相対的に印象に残った。

自分は他の人に比べて話すスピードが早くて、

それで何度も聞き返されたり、聞き取られなかったり、それでも聞いたふりをされたり、

といったことを思い返すので、相手にスピードを合わせないとなとよく思う。

スピードが合っている時に相手が少しずつ心を開いてくれると、嬉しい。

 

自分が思うとすれば。

[信頼できない]

「とてもおもしろい、一家に一台、て感じ」と言う人

自分の好き嫌いを一般的価値のように言う人

物や価値観を押しつけてくる人

イケてる感を出そうとしていて態度がでかい人

[信頼できる]

イケてる感が自然と出ている人

私のことが好きな人

 

あまり思い浮かばないもんだな。

 

膝が痛くなり始めた。原因はよくわからないが、立ち仕事で足を交差させたまま時間を過ごすことがあるのが思い当たる。

膝について調べると、膝の周囲の筋肉を鍛えると良いらしい。

まだまだ体を動かして生きていきたいし、痛みと付き合っていく人生を続けるのもまだ嫌なので、筋トレは真剣に取り組んでいこうと思う。

 

仕事終わり。重めの沈黙を打ち破るように女性スタッフが「今日は仕事終わるの早かったですけど、夕ご飯はどうするんですか?」と聞いてきた。今日は既に夕食が家にあるから、それを食べる。レトルトパウチで冷たいんだけどな。といった返事をすると、「へえ、冷たい食事でもいいんですか?」とキャッチボールが始まったので、確かに冷たい食事は味気ないのもあるんだけど、そうだなあ。。。。と考えているうちに駐車場にたどり着いたので、そこで会話が中断されてさようならとなった。こうやって中断された会話がゲームのようにオートセーブされて後日その地点から再開されて盛り上がる、といったことがこれまでに全くない。それを考えると職場の人間関係なんてむなしいものだな、と感じる。

 

しごおわ(仕事おわった)、と妻にメッセージを送る。なんかいつもと違う言い方だね、ネットみたい、と返事がきた。返信できていなかった手前のメッセージを読んで、その返事をしていった。妻とはまだ、会話はオートセーブされていてその地点からいつでも再開して盛り上がれるようだ。