子供が寝ている横で性行為をするとどうなるのか

寝室は親子一緒である。

ちなみに子供は中学生の男と小学校高学年の女だ。
ダブルのマットレスを2つ並べて、4人川の字のようになって寝ている。

子供がこの年齢になっても子供部屋を与えていないから、寝る時も一つの寝室で4人で寝ることになってしまっているのだが、一緒に暮らしていた当時に2段ベッドを用意して、子供部屋も用意してそこで子供たちを寝かせようとしても、子供たちが淋しがって親と寝ると言って、頑として聞かなかった。仕方なく一緒に寝転んで寝かしつけて、子供が寝着いた頃に子供部屋に戻したり、つい自分たちの方が寝てしまって朝まで一緒に寝ていたり、といった毎日を繰り返しているうちに、親と並んで子供が寝る習慣になってしまった。そういった流れなものだから、子供部屋があろうとなかろうと子供たちは問答無用で親と一緒に寝る。

そうすると、困ることが出てくる。
そう。性行為がしづらいのだ。

横に寝ているのは、中学生の男と小学校高学年の女だ。
親の行為なんか目にした日には即トラウマ化確定だ。
こちらも子供の見てる前で行為を行うなんて勘弁願いたい。

ということで、子供たちが寝静まった頃を狙って、妻に手を出していくことになる。
肌を密着させる。唇を重ねる。妻の呼吸が乱れる。手を体に這わせる。徐々に感じるところを刺激していく。妻「あ・・・・・・

私「・・・・・・・
妻「・・・・・・・
私「・・・・・・・ねえ、声出さない方向でやってみてよ
妻「無理

私「・・・・・・・
妻「・・・・・・・
私「・・・・・・・即答やな(笑)
妻「だって、これでも我慢してるんだよ・・・・?

そんなことを言われたらますます興奮してしまうじゃないか。

それでも子供が起きる気配を全く感じない頃は、そのままなし崩し的に行為に及んでいた。しかし時が流れるうちに、行為中の妻の声が大きくなると息子がもぞもぞ寝がえりをうったりする頻度が高くなっていった。

これは危険だ。
横に寝ているのは、中学生の男と小学校高学年の女だ。
 
それでも完全に起きない子供達を見て、まだなんとかなりそうだ、ていうかベッドの上が一番楽で気持ちいいからここでしたいんだよ! という欲望に連戦連敗で行為を続けていた。そして絶頂を迎えた。二人は脱力していく。半分まどろみに浸りながら妻が顔をゆっくり左に向けると、寝返りを打ってむにゃむにゃ薄目を開いた息子と目が合った。

!!!!!!!!

「ん・・・・・?」と息子のかすかな声が漏れた瞬間、妻がシーツから飛び出して息子の両目めがけて手を振り下ろした。
ばちん!
息子「痛っ」

妻はそのまま片手を息子の顔ごと部屋の壁際まで押しつけ、もう片方の腕で息子の体を同じく壁まで押しやった。「え?何何何」「な・・・・・・」驚く息子におかまいなしで妻は布団をかぶせて息子を暗闇に導いていく。「・・・・・・」やがて元々残っていた睡魔に襲われた息子は、再び眠りだした。

私「状況わかってしまったかな?
妻「目が合った。見たとしても、夢の中の話にもっていく
私「とうとうこの日が来てしまったな。見られてるのに気づかないで行為を続けた、ってパターンじゃなかったからよかったけど
妻「もう子供達の横ではできないね

こうして私たち夫婦は安心して性行為をする場所を失ってしまったのだった。

翌朝、息子は「昨日の夜、なんか目が覚めたんだけど、そしたらいきなりママに殴られた」と言っていた。