CASE 5. 坐薬が正解で座薬ではないとあれほど

患者「この熱さましの座薬、どれくらいの期間、もつんですか? 品質。

薬屋「ああ。うちで用意した坐薬は1年もつで

患者「へえ。1年もつんですか

薬屋「うん。うちではよく動いてるからな

患者「よく動いてる?

薬屋「たくさん納品して、たくさん患者に渡してるから、薬の回転率がよくて、新しい坐薬を用意でけるんや

患者「ああ、そういうことなんですか。ということは、ほかの所でもらったやつはーーー

薬屋「知らん

患者「知らん(笑)て

薬屋「ほかの店の事情はわからんからな。たまにしか出ない坐薬だった場合、期限が近いけどその病気を治すために薬を使う期間内なら大丈夫、てなったら、それが渡されるやろ。処方薬は基本使い切りが前提やからな。

患者「つまり、処方日数が使用期限だ、と

薬屋「そうゆうことや。うちでもそうゆう薬はある。その熱さましの坐薬は、たまたま、期限が長い、ってだけや

患者「そうなんですね。とりあえずこの座薬は、また熱が出たときに1年以内なら使える、てことですね?

薬屋「まあな。でもな、あくまでも応急処置やで

患者「はい

薬屋「この坐薬、小さいから、子供に使うんやろ?

患者「そうです

薬屋「子供、日に日に大きくなるやろ。今はこれで効くけど、いざという時には子供が成長した分『量が少なくて効き目が不十分になった薬』になってるかもしれん

患者「なるほど

薬屋「・・・・とまあ、それくらい頭に入ってれば、うまいこと使えるやろ

患者「詳しく教えてくださって、ありがとうございます。じゃあ、適切に保存して、期限内で必要な時に助けてもらいます。この座薬に

薬屋「坐薬、な