セクハラ男? 証拠を押さえろ! そして潰す!

スタバでの時間は続く。

 

妻の仕事も徐々に発展してきて、近々業界内の経営者達との親睦会なるものがあるそうだ。家業を継ぐことで経営者になる妻も初出席する予定なのだが、今の経営者である親から「セクハラがひどいから、覚悟しときな。基本的に男ばかりだし、他に女っ気ないか知らないが、みんなセクハラしてくる」と言われているそうだ。

 

なんだその経営者達って。クソの集まりなのか? 経営者のくせに女っ気ないとか終わってるし、経営者のくせに女性(しかも人妻)にやらしい行為をするなんて大胆を通り越して危機管理意識がなさすぎる。あそこの経営トップは人妻の尻を触るとか乳を揉むとか肉体関係を迫ってくるとか公にされたら会社潰れるんじゃないの? そんなことも理解できずに手や口が出ちゃうわけ?

 

上等じゃないか。人の女に手を出すとどうなるか、身をもって教えて差し上げましょう。こちらとしても商売上、ライバルがいなくなるのは良いことなので、そんなチャンスを逃す手はない。遠慮なく潰す方向でいきますよ。力も気も弱い妻は典型的に痴漢やセクハラに狙われやすい人なので、とりあえず録音はマストね。そして、セクハラしてきた男の名前を必ずメモる。必ずだ! 今はiPhoneというビデオ録画ツールもある。決定的瞬間が撮れなくてもいいので、チャンスがあれば相手の顔がうまく撮影できるように、さりげなく撮ってしまえ。断固たる態度で臨め。弱いと思われたら付け込まれるぞ、この手の卑怯な男達には。証拠を抑えれば、あとはどうにでも料理できる。ビジネスは弱肉強食だ。バカをさらけ出す奴には徹底的に制裁を加えてやる。そもそも婚姻関係にあるパートナーに手を出されたら私だって慰謝料を請求できるようになる。そんなクソ男どもは地獄に落ちてもらって良い。全面的に協力するから些細なことでも逐一教えてくれ! と、やや過熱気味に話してしまった。一緒に飲んでたチョコレートフラペチーノはカフェインをほとんど感じず、とても美味しかった。

 

そんな折、運動会の現場でNintendo switchで時間潰しがてら遊んでいた息子から電話がくる。「switchの充電がなくなった。ひまだー。まだ戻ってこないの?」と言ってたので、時間も頃合いになったこともあり、運動会に戻ることにした。私が妻と娘の元へ来たこの3日間の間に、妻と二人で喫茶店かどこかに行って、のんびり話とかしたいなぁと思っていたが、今できてよかった。そう伝えたら、それが嬉しかったのだろう、今朝私が他の女性のことを頭に浮かべてそうなそぶりをしていて苛立っていたけどごめんね、と突然謝ってきた。やきもちを焼かれているうちが華である。

 

運動会では、娘のチームが負けてしまい、娘は悔しそうに泣いていた。それもまた、かわいい。私としては娘の会心の笑顔を写真に収めることができたことを確認できたので、大満足だった。