アンサングシンデレラ11話を見て

アンサングシンデレラ11話を見て出たつぶやきの記録です。

 

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お?デパケンR? 珍しいですね商品表示。でも実物のデパケンRとヒートの色が違う。あの色はセレニカRの方が近いですよね。錠剤の形もそう。ん?薬の名前書いてある部分が2重になってるように見える。セレニカRのヒートにデパケンR表示をオリジナル作成して貼り付けた?

 

あーデパケンと妊娠かー。難しい判断がいりますね。
デパケンR 添付文書 →検索
セルシン注 添付文書 →検索
妊婦てんかん治療 →検索

リトドリンの手のふるえは気になりますよね。

 

デパケン血中濃度測定すれば効果判定できるし、それを持って患者と真剣に服薬抵抗性と人生選択について話し合いができますよね。理論上。

 

葵さん「てんかんは薬でコントロールできてます」って言っちゃってるけどその根拠にVPA血中濃度データは必須になるんじゃないかな? まだデータ来てないだけなら断言は難しいんじゃないかなー。

 

「この薬を体に入れ続けて大丈夫ですか?」に対して「医療スタッフがちゃんと見てくれているから大丈夫」って感情論で説得しても入れ続けて大丈夫かどうかの根拠にはならないんじゃないか?

 

女性薬剤師が妊婦の服薬指導をしている状況を見て。妊婦さんが男性薬剤師に対して話しづらいと思っているかどうかは、どうなんだろう。人それぞれか。泌尿器科の看護師は女性でも問題なく遂行できる一方で、高年齢の勃起について女性看護師に聞かれたくない男性も実在する。

 

左遷。実例を知ってる。麻薬の数が合わなくて責任を取ってクビになった元薬剤部長。事務・調剤スタッフに弱音を吐けなくて関係が悪化し、人材不足で困っていた古巣の系列病院に声をかけられて、喜んで戻って行った。保険薬局の良さを理解してもらえなかったのが少し残念だった。

 

んーやっぱりデパケンちゃんと飲んでなかった話は患者がチクったことより血中濃度データを根拠にした方が良かったのではないか。

 

葵さんは本を読んで調べる。情報社会は進歩して、大抵の危機管理はかなり高度な範囲までネットで検索できるようになった。今回の話題のデパケン対策も先程ツイートした検索で十分対応できる自信がある。それでもカバーできない時に医学書を見る。薬学書ではなく医学書を。

 

昔、輸液について学ぶために医学の人が書いた本と薬学の人が書いた本を両方買って読んでみた。医学の方は出会いそうな症例に合わせた対応法が掲載されていて実践的だった。薬学の方は全ての状況を網羅するために終始理屈に富んでいて実践しづらかった。情報は偏っていて良い。

 

妊婦同士が打ち解けるシーン。医療の理屈は医療者が支える。不安定な感情は患者同士で支える。患者会とか、そういうのがあった方が医療者が支えるよりもいいように感じる。それでも難しそうなら医療者が感情に介入する。葵さんが介入しすぎと言われてた面はそこかもしれない。

 

てんかんって、世間の認知度はどうなんだろう。自分はめっちゃ知った気でいるが、一般はやっぱり知らないものなのか。そういう私も薬学で勉強するまでは知らなかったので、それらに対する周囲の理解度は低いのかもしれない。そういう一般感覚は忘れがち。

 

親の子供を思い遣る気持ちが、子供の足枷に。

 

おっと完全母乳思想。

 

妊娠出産を経て、やっと親から自立しようとする娘。

 

葵さんも販田さんも基本自転車とか歩きだけど田舎で自動車ないとかの選択肢ほぼありませんよ? 病院実習や薬局実習は公共交通機関使えって言われるけど、あれは責任逃れしてるだけですし。

 

他の医院から薬をもらう。法的には譲渡、販売はNGなので薬を借りて使用後は借りた側が購入して返却するという手続きになり、これを行うにはお互い信頼関係のある医療機関じゃないと後々トラブルになるので、貸してー!ええよー!とは実際にはならないとか野暮なこと考えてみた。

 

テルブタリン=ブリカニールは皮下注しかないんだ。それ借りて使うのも大変だし適応外だしドブトレックスじゃダメなのかな? ドブトレックス産婦人科に置いてないのかな? 調べてみたらイノバンは効かないっぽいですね? 実際どうなんだろう。

 

瀬野さん生きてたの? ならなんで左遷されたことになってんですか?

 

視聴完了。このドラマをやって頂けたことにとても感謝しています。薬学系の人達の願いがとてもこもっていると感じました。そういったものを広く届ける大切さを教えてもらったように思います。ドラマを経て頂いた数々の声援、大切にします。