伴侶というもの

「自分は金持ちになったら幸せになると思ってがんばって、幸いに少し金持ちになったけど、今楽しいことといえば、

・鉄棒で懸垂すること

ダッシュして走ること

・鳥の胸肉を自分で料理すること

・ひとりで読書すること

など。」

 

といったコメントを見かけた。それ自体は、ああ一人の時間が楽しい人なんだなあ、とか、金持ちになって仕事を無理にしなくていい分、そういった好きなことに時間を割くことができるのは素晴らしいなあ、とかいう感想だったのだが、他の人が

 

「独身の限界だわな」

 

とコメントをつけていたのを見つけ、ああそれは一理あるなあと感じた。そこで、妻とメッセージのやりとりをしている時に、話題に出してみた。

 

妻「なんか、この金持ちになった人のコメントは、金持ちになってもつまんなそうなコメントだけど、独身だとつまらないのかな?」

私「この人は、金と女のことでネットで知られてる人だから、金と女に飽きたんじゃないかな? と思う。知らんけど」

 

妻「金と女に飽きたら次はどこへいくんだろう。。。」

私「筋トレと懸垂と早朝ダッシュらしい」

妻「筋肉に走るのか」

私「せやから独身の限界、というのに一理あるなーって思って。友人がたくさんいれば、別の楽しみもあるかもしれんけどなー」

 

妻「友達はいそうなのにね」

私「友達はいるんだろうけど、質的に本人の満足のいく友達かどうか、ってのが問題なんだと思う。例えば、ね。」

 

私「俺がきみとお茶するのは、一人でお茶するより楽しいからなんだけど、これを友達と実行するには、地元の先輩後輩とか仕事仲間とかを最大限に利用しないと、都合よく実現できないと思う。人それぞれ、都合があるから、都合が合わないと、まず会えないし。都合があっても、話のレベルが合わないと会話がつまんない。」

 

私「だから、伴侶が気心の知れた人、というのは、それくらい価値がある。俺はとりあえず、最低限きみがいれば満足だから」

妻「ちょっとこの会話スクショするね!!!!」

 

私「でも、その最低限を友達一人で補えないと思う。それくらい、きみは俺の広範囲な話題をカバーしてくれて、都合も合わせてくれる立場にいる。だから、きみのことは大切なんだよ」

妻「スクショするね!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

私「独身の限界ってのは、そういうことなんだと思う。伴侶と楽しめない人も、そこそこいるみたいだけどね。まあ、俺は運がよかったね」

妻「私、割と一人が好きなのでお茶とかも一人でかなり楽しめるんだけど、一包化さんといた方がもっともっと楽しいから、これも独身の限界っていうのになるんだろうな」

私「そうかもな」

妻「デートしたい!」

私「したいよな」

妻「今年は結婚記念日日曜だよね!」

私「そうなんだ。予定を考えてこうか」

妻「うん!!!!!」