場所を変えて気分転換すると盛り上がる法則

昔、綺麗な夜景スポットに女の子を連れて行き、誰もいない所で抱き合ってキスをして、その流れでラブホテルまで連れて行ったけれど、ホテルに入るのは拒否されたことがありました。ホテルから帰る車の中で、気まずい雰囲気が最初に漂う中で、それでもお互いがお互いを気遣う声かけをしながら、彼女の車の置いてある待ち合わせ場所まで戻ってきました。セックスはしてはだめ、でもなんとなく今日このまま離れたくない、少し淋しい雰囲気が流れていた時に、急に彼女のお腹がぐうぅぅと鳴ったのでした。

 

私「ぷっ! ハラ減ってたんかい!笑

女「笑 やだぁ。。。。恥ずかしい。。。。

私「もう。笑。コンビニ行くぞ。なんか買ってこよ!

 

私は特にお腹はすいてなかったので、とりあえず炭酸の入った飲み物を買いました。彼女は腹ごしらえに何を買うのか見ていたら、かにぱんを選んでいました。かにぱん。味あんのこれ? 「え? おいしいよ、かにぱん」 そうなん? めっちゃ口の中カスッカスに渇きそうやけど? もっと甘いおいしそうな菓子パンとかじゃなくてええの? とか話してましたが、結局彼女はかにぱんを買ってました。

 

車の中に戻り、またとりとめもない話が始まり、徐々に二人の気持ちは盛り上がっていきました。自然と肌と肌がくっつき、そしてまた抱きしめ合います。

女「。。。。今日は、あたしは、一包化くんのことを見る。だから、一包化くんも、今日は、あたしのことを、見て。。。。」

この言葉をゴーサインと受け取った私は、彼女の頬に手を添えて、キスをしました。頬を優しく撫でた手は、彼女の首筋、鎖骨、肩を経て、胸までたどり着きます。おっぱいをさわってみる。拒否されない。よしOKヤれる。でもさ、だったらさっきのラブホテルに入ってもよかったんじゃないの? と思いながら、やや窮屈なカーセックスが始まったのでした。

 

この経験から、なんとなくこじれそうな時は、場所を変えて気分転換すると、良い方向に物事が流れていくことがあるのを学びました。これは、今に至るまでにとても活用している考え方のひとつとなっています。いわゆるライフハックというやつでしょうか。

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妻も私も基本インドア派で、時間が余った時はベッドの上に寝転がっていちゃいちゃしたり、携帯でネットを見たり、ネットを見て出てくる話題について話したり、といった感じで時間を過ごせてしまいます。子供達が休みの日もどこも出かけないとかわいそうかな、という話になることは多く、何かネタを見つけては外へ出る、といったことはしていました。それでも、週末にどこかに出かけなければいけない、出かければ自然とお金が出ていく、それでも何もないと子供がかわいそう、という子育て負のスパイラルに陥る週末は、そう楽しく感じないこともありました。妻も、出かけないよりはましだとは感じていそうでしたが、それ以上に楽しんでいるかという点では、疑問でした。子供が一緒にいる間は、自分が楽しむよりも子供が楽しい思いをするのが優先、という考えがあったように感じられました。

 

子供が少しずつ大きくなり、楽しい遊びを自分で選べるようになってきてから、子供達が週末、親と一緒に外へ出かけるよりも家で遊ぶ方を選びたがることが多くなってきました。自分が子供の頃を振り返ってみると、自分も親の買い物などに付き合わされるよりは、親のいない間に家でゲームで遊んでいる方が何倍も嬉しかったことが思い出されました。そこで、妻をデートに誘います。

 

私「ちょっと、クレープ食べに行こうよ

妻「え? でも、子供達、家に置いておいて、大丈夫かなぁ?

私「大丈夫やって。家で遊んでる方が絶対楽しいはず。なー?

息子・娘「家で遊んでていいんでしょ? 家にいるー♪

妻「ほんとに・・・?

 

そう言って妻を連れ出し、スイーツを食べたり、喫茶店に行ったり、といったことを、会っている日々に少しずつ増やしていきました。子供がいると常に子供に気を配っている妻も、子供がいない時に自分の時間を少しずつ楽しめるようになっていった様子でした。

 

私「ちょっと、ドライブ行こうか?

妻「ドライブ? 時間かかる? 子供達、家に置いていて大丈夫かな?

私「さっき昼ごはん食べたばっかりやから、お菓子置いておいて夕食前までに戻れば大丈夫でしょ

妻「そうかな。じゃ、行こうかな

 

私は高速道路が好きなんですけど、今の高速道路はいろんなルートができ、周回して出発地点付近に戻ってくることもできるようになっています。そこで、首都高速を気の赴くままに、ぐるぐる周回しました。東京は広く、高速道路の上からでも色々な観光スポットが見えます。そんなスポットを見ながらあれこれ話が盛り上がります。特にどこかに止まって何かをするということはありませんでしたが、最後にインターチェンジを降りた時に妻が「あー、楽しかった♪」と、嬉しそうにぽつりと言ったのでした。それを聞いて、ああ、良い気分転換になったんだなと、私もとても嬉しくなったのでした。妻はこういう、ふとした言葉で男を喜ばせるのが上手です。

 

仕事で平日に休みをとったことがありました。子供たちは午前中、学校に行っているのでいません。私は頻繁に東京に来ながら、スカイツリーに行ったことがなかったので、妻と二人でスカイツリーに行くことにしました。妻は一度来たことがあるようでしたが、それは週末の混雑する時間帯だったので、平日の閑散とした雰囲気にとても驚き、喜んでいました。広く素敵な空間を、他人の雰囲気をあまり感じることなく楽しめるのが、平日の醍醐味ですね。スカイツリー隣のビルで空の昼食を楽しみ、ツリーに登って全方向に広がる風景を楽しみました。ツリーを降りるエレベーターにさしかかった時に、妻が言ったのでした。

 

「また、仕事でうまく休みがとれるならでいいんだけど。。。。もしできたら、またこうやって平日に、ふたりっきりでデートしたい。。。」

 

私達は付き合い始めた当初も遠距離恋愛で、同性して7か月前後で結婚し、子供を出産していますが、その影響で、若い20代の間にそれほどたくさん二人で出かけないまま子育てに入ったこともあり、年齢を重ねてからのデートも割と楽しんでいます。せっかくの休日は家でゴロゴロした方が、体力的にも楽に感じるものなんですけれども、今回もそうはせずに外に出ることで、忙しい日常の合間の、とてもよい気分転換デートになったなあと思ったのでした。そして、こういうデートが妻にとってもすごく良いことなんだと伝わってきたので、今後もこんなデートを繰り返していくと思います。

 

世間を見ていると、若い間は二人でたくさん楽しんで、その後子育てに励む、といった「若い間しか楽しいことができない」宗教の方が多いように感じます。でも、若い20代に子育てしておくと体力的にも楽だし、30代になる頃に子供はある程度手がかからなくなるので、そこからでも二人の時間を楽しめるのは、新しい発見でした。ここは特に10代、20代の方に届くといいなあと思うんですが、子育てすると楽しめなくなるような若い人の遊びは、歳を重ねてからでも意外にできます。でも、自分にとって最高のパートナーを見つけるのは、30歳以上になってからはとても難しそうな様子です。なので、若さが正義だと思っていらっしゃる方々には、パートナー探しについてはその通りなのでそこはがんばって頂いて、それ以外の遊びについては、若さを優先しなくてもいいし、歳を重ねた後も結構楽しいもんですよ、というのが伝わればいいなあと思いました。