おまえ、しんどいとか言ってるけど、本当か?

娘は結局インフルエンザではありませんでしたー。拍子抜けー。

 

息子が、体がだるい、学校へ行くのがしんどい、と言い出した。

熱はない。鼻水、咳などもない。食欲は、やや減退している様子。

学校へ行けるか? と聞いたら、うーん、倒れそう、と言う。

じゃあ行けそうなら遅刻して行け、無理そうなら休め、と伝えて仕事に出た。

 

仕事の合間を縫って、電話をかける。

「うーん。ちょっとしんどい? って感じ」

 

結局この日はお休みした。

 

帰宅すると、息子は布団の上でゴロゴロしていた。

私「熱は?」

息子「36.5℃」

私「ふーん。変わらず平熱やな。食欲は?」

息子「うーん。今はあまりないかな。昼と夕方にレトルトの牛丼食べた」

私「まあ、今日はこのままお休みやな。風呂は入らないで寝てええよ」

息子「わかった。歯磨きしに洗面に行くから、だっこしてくれる?」

私「わかった。ええよ」

 

息子は小5である。こういう甘え方をしてくる時は、だいたい本気でしんどいことがこれまでも多かった。パッと見で症状はだるいだけしかないが、しんどいんだろうなあと思いながら、寝顔を見ていた。続いてテレビ棚を開ける。そこには昔のゲーム機がしまってある。夜ちょっと昔のゲームをやろうと思ったわけだが、そのゲーム機の置き方が、私が置くにはありえないだろう置き方がされていた。綺麗に並べていたゲームソフトも乱れていた。少し不審に思う。そういえば妻の話では、息子は普段寂しがりで、家で一人でいる時間はできるだけ少なくしたいタイプなのだが、最近は電話で話してもすぐに電話を切りたがって、寂しくなさそうで、つれないとかいうことだった。

 

しんどいのが全て嘘ではないのだろうが、その状況を利用してゲームで遊んでいるのか?

ちなみに息子は今ゲームを私から禁止されている。

 

次の日。

調子はどうと聞くと、うーん、やっぱりだるい、と言う。

そうか。なら、だるーい気分のまま授業をぼーっと受けてるといいよ、と私は言った。

ええ!? と驚く息子。

 

息子「学校へ行かないといけないの?

私「座ってりゃぁいいんだから、楽なもんやろ

息子「でも授業受けても話が入ってこないなら、行っても一緒じゃない? なら家にいた方がよくない?

私「家にいても一緒だというんなら、学校にいてもいいじゃん。無理して話を聞かなくてもいいよ

息子「それじゃあ、先生におこられるじゃん

私「そんなん怒られたってええやん。授業は受けたいんです、て言えば。

 

息子「・・・・どーしても行かないといけない?

私「じゃあ医者行けよ

息子「一人で行ったことないよ

私「行けるよ。新幹線に乗るより簡単や

息子「場所わからん

私「地図書いたるわ

息子「ええー! どうしたらいいの?医者って? 注射される? されるの嫌なんだけど!?

私「一緒に行ったことあるやろ。受付行って、アンケート書いてと言われたら書いて、順番待って、呼ばれたら行って、診察してもらって、終わったらまた受付から呼ばれるのを待って、呼ばれたら行って、そんでしまいや

 

息子「医者に行く時に途中で倒れたらどうするの?

私「通りすがりの人がおるやろ。てか、歩いて2分の所やから余裕やわ! 診察を受けるまでにかなり時間がかかるから、本とかの暇つぶしグッズ用意しとくといいぞ

息子「・・・・・わかった。。。。。

私「つか、ゲームをしたくて休みたいとか言ってんのとちゃうんか?

息子「ゲームしてないし!

私「ほんまかよ。なんか症状もだるいだけやし、気合入れたらなんとかなるやろ?

息子「(ㆀ˘・з・˘)💢

私「元気になるぞ! って気合入れて思えば、元気になるもんや。病は気から、や。オレなんか、絶対に倒れられない! って思ってるから、仕事で休んだりとか絶対にないし

息子「💢( *`ω´)

私「あんな。だるくてしんどいのは理解するが、原因がわからんのや。せやから医者に行って、何が原因か 、てのを診断してもらったら、どうすればよくなるかわかるやろ?

息子「・・・・・・・・

私「だから、医者には行ってくれ。医者に行かないなら、学校にいけ。どっちか。

息子「・・・・わかった」

 

そうして私は仕事に出発した。体がだるいと訴える息子を独り家に置いて。

 

妻は午前中時間に余裕があったので、電話をつないで淋しくならないようにした。

そして、自宅から歩いて5分以内で行ける医者には必ず行かせるように頼んだ。

 

お昼過ぎ、休憩時間になって、息子に電話を入れた。

私「どうよ?

息子「えっとね。

私「医者に行ったんか?

息子「行ったよ。

私「そうか。よくがんばったな。

息子「検査して、水分が足りてない、って言われた

私「・・・・・・脱水か!!!

息子「だっすい? 水分が足りてないって。だから、水分取れって

私「なるほどなー。だるいだけ、の謎が解けた

息子「で、薬もらってきた。漢方の1ってヤツと、ソリタT3・・・・これ、なんて読むのかわからん

私「ああ、たぶんソリタT3顆粒やな

息子「それと、ポビドンヨードうがい薬

私「のど赤かったんか

息子「そうみたい。痛くはないんだけど

私「そうかそうか。そのソリタT3顆粒が一番大事な薬やから、ちゃんと飲めよ

息子「水とかに溶かせとか書いてあるんだけど、マズイんだけど

私「スポーツドリンクに味が似てないか? オレ好きやけどな

息子「マズイよ

私「それの代わりに、店で売ってるOSー1やアクアソリタといった経口補水液でもええねんで

息子「アレもマズイじゃん

私「はっはっは! ま、しゃーないな。点滴注射よりマシやろ

息子「・・・・・注射嫌い

私「ほら、しゃーないやん。ガマンして飲め♡

息子「じゃあねー

 

電話を終えて、体調不良の原因がわかり、また息子の訴えが真剣だったこともわかり、ほっとした。体調は早くよくなってもらいたいが、こればっかりは時間をかけて安静にしてもらうしかなく、そうわかればジタバタせずにできることをやればいいと心が座った。ちゃんと安静にしていれば、1-2日で元気になるだろう。この日は金曜日だった。週末を利用して復活するがいい。

 

子供が嘘をつける年齢や環境になってくると、子供は自分の欲求を通すためにバランスよく嘘をねじ込んでくるようになる。それに関してどのように触れ合っていくかで、二人の関係性に大きな影響が出ると思っている。そこには親の

「私に嘘はつかないでほしい」

「オレに嘘をつけるなんて甘く見るんじゃねーよ!」

「嘘でごまかしたくなるだろうけどそこは素直に言うことを聞いてくれ!」

などといったエゴも絡みあうことになり、難しいテーマだ。

私が決めていることは、

「こちらが腹を割って話すこと」

「嘘だろうがそうじゃなかろうが、結果は同じ方向に持っていけるようにすること」

「嘘をつかれてしまうことで、金銭的に家庭が破綻するリスクを想定しておくこと」

を念頭に置くことで、これは恋人とのおつきあいの時に考えていたことと似ている。そして今回のこともまた、これらの考えに深く考察を与えるできごとになった。

 

 

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