仕事場にて

受付で処方せんを渡してオロナミンCを買ってすぐ飲んで3秒でげーーーぷとぶちかますじいさんが今日も来た。通称オロナミン砲。とにかく弾薬の充填から砲撃が早いのが特徴。

スタッフもそれを把握しているので、その人の処方せんがFAXで流れてくると、大急ぎで薬を準備し、来局と共に薬を渡せる状況にする。

今日はじいさんがオロナミンCを買ってキャップを開けようとした時に「お薬お渡しします♡」と呼んだので、じいさんはとても口元が名残惜しそうだった。今日はオロナミン砲が不発に終わりそうだ。一通り薬の説明を終え、お大事にして下さい♡と送り出して任務完了! と誰もが思ったその刹那に、じいさんは待合室のベンチに座り直して先ほど開けようとしていたオロナミンCのキャップを開け、ぐいっと半分飲み、その3秒後に砲撃は無事開始されたのだった。